研究課題/領域番号 |
18K17019
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中谷 有香 日本大学, 歯学部, 助教 (60781391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 三叉神経脊髄路核尾側亜核 / 島皮質 / 光遺伝学的手法 / シナプス伝達 / オプトジェネティクス / パッチクランンプ |
研究成果の概要 |
口腔顔面領域における侵害情報は主に三叉神経脊髄路核尾側亜核(Sp5C)へ入力する。味覚や痛覚など複数の感覚情報が収束する島皮質はSp5Cへ下行性投射しているが,Sp5C内の局所神経回路の解明が十分でない。本研究ではオプトジェネティクス法を用いて島皮質→Sp5C下行性投射線維を特異的に活性化させ,ホールセル・パッチクランプ法にてSp5Cにおける抑制性および興奮性ニューロンから同程度に興奮性シナプス後電流を記録した。しかし,Sp5C内で抑制性ニューロンから興奮性ニューロンへのシナプス応答はfailure rateが高いことから,島皮質→Sp5C下行性投射はSp5Cの興奮性を強めると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本実験で得られた結果は,抜歯や外科的処置後に生じる神経障害性疼痛などの慢性痛の形成メカニズムを解明する一助となる。 島皮質から三叉神経脊髄路核尾側亜核(Sp5C)への下行性投射がSp5Cにおいて抑制性よりも興奮性の作用を強める可能性があるという本実験の結果は,島皮質の過興奮によって顔面・口腔感覚の異常を引き起こす可能性を示唆している。
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