研究課題/領域番号 |
18K17020
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
田中 健二郎 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (80780296)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | オピオイド / ナルトレキソン / オピオイド増殖因子受容体 / 骨代謝 / 骨芽細胞 / 硬組織薬理学 |
研究成果の概要 |
世界で広く使用させれいる痛み止めに麻薬性鎮痛薬を代表とするオピオイドがある。近年、オピオイドの長期投与患者は骨粗しょう症のリスクが高くなることが多く報告されている。しかし、その機序については不明な点が多い。そこで私はオピオイドの骨組織への作用について研究を行った。その結果、骨芽細胞にはオピオイド増殖因子受容体が多く発現しており、細胞増殖を負に制御していることを見出した。また、オピオイド増殖因子受容体遮断薬であるナルトレキソンをマウスに投与すると、対照群と比較して有意に骨量が増加することがわかった。これらの結果は、ナルトレキソンが骨量増加作用を持つ新規骨粗鬆症治療薬としての可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、多くの骨粗鬆症治療薬が使用されているが、骨芽細胞に作用し、骨量を増加させる作用の薬はほとんどない。 歯科領域においても、歯槽骨の欠損に対して骨造成法が用いられることもあるが、直接的に骨を増やすという作用のものは少ない。本研究では、骨芽細胞に存在するオピオイド増殖因子受容体に着目したが、このオピオイド増殖因子受容体が骨芽細胞の細胞増殖に関与していることを明らかにし、骨量増加作用を持つ新たな骨粗鬆症治療薬、骨造成薬の創出に繋がると考えている。
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