研究課題/領域番号 |
18K17034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
黄地 健仁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30803564)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 造血幹細胞 / LepR / JAK2/STAT3 / JAK2/STAT3経路 / db/dbマウス / Leptin受容体 |
研究成果の概要 |
野生型マウスとdb/dbマウスを用いてフローサイトメーターで血球と血管内皮細胞を解析後、LepR(+)細胞を分離した。分離後、生体外で培養し、間葉系幹細胞の性質を解析した。接着培養法で維持培養し、自己複製能とその他機能解析を評価したところ、コロニー形成能と倍加時間、遊走能において差は生じなかった。骨・軟骨への分化能は野生型マウスとdb/dbマウスで著しい差異は認められなかったが、脂肪分化に関してはdb/dbマウスが高い分化能を示した。野生型マウスとdb/dbマウスで造血機能に差異は認められなかったため、JAK2/STAT3の障害と脂肪分化能の特徴は造血作用に影響を及さない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄移植は口腔粘膜疾患を伴うなど、口腔領域と密接に関連する。骨髄移植は造血幹細胞移植と定義されることが多いが、実際には造血幹細胞に加えてもう一つの幹細胞である間葉系幹細胞を含む。そのため、骨髄移植の成果に間葉系幹細胞が関わっている可能性が十分考えられる。近年、間葉系幹細胞の有効なマーカーとして報告されたLepRに着目し、本研究ではLepRシグナル経路と骨髄幹細胞の関係性に着目した。生体内・外でLepRシグナル経路が骨髄環境にどのように影響をもたらしているかを明らかにすることで、そのシグナル機構の調節により骨髄疾患に対する新たな治療法の開発や予防法の開発へとつながる可能性が示唆された。
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