研究課題/領域番号 |
18K17040
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
池田 裕一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30736179)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | エナメル蛋白質 / 骨 / 接合上皮 / アメロチン / エナメルマトリクス / 骨再生 / メンブレン / エナメル質 / 再生 / 再生材料 / ODAM / 細胞接着 / 石灰化誘導 / 歯周組織再生 |
研究成果の概要 |
アメロチン(AMTN)は、歯のエナメル質の成熟期に発現するタンパク質で、歯の石灰化において重要な役割を担っている。本研究では、AMTNの骨の治癒への効果をin vivoのマウス頭蓋骨欠損モデルを用いて検討した。AMTNを含んだ新たなメンブレンを作成し、欠損部に設置して経過をマイクロCT等を用いて効果を検討した。術後2週後には骨の治癒が開始され、8週間後にはAMTN含有メンブレンを設置した欠損の大部分が有意に硬組織で閉鎖されていた。また、その周囲には、CD31陽性細胞が観察された。この結果は、今後AMTNが歯周組織再生治療だけでなく、整形外科領域など様々な領域で応用できる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではアメロチンという、歯の石灰化や歯と歯肉の接着に関与するタンパク質を用いて、歯周組織再生用の膜を作成した。マウスを用いた実験によって、咲く際したこのメンブレンには、通常に使われているメンブレンに比べて有意に骨の治癒を促進させる効果を持っていることが示唆された。また、AMTNには骨の細胞の石灰化を促進させる効果や、骨の細胞の細胞分裂を促進させる効果などを持つことも明らかになった。このことから、将来歯周組織再生治療にアメロチンが使用される可能性、また整形外科領域など様々な領域で応用できる可能性を見出した。
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