研究課題/領域番号 |
18K17043
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野中 由香莉 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40710520)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 歯周治療学 / 歯周病 / Cinnamaldehyde / 抗菌活性 / 抗炎症作用 / 歯周炎 / シナモン |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、シナモン成分について、歯周病原細菌に対する抗菌活性や抗炎症作用を明らかとし、新規の歯周病治療薬開発に資することである。In vitro およびIn vivoの両面から歯周病抑制能を評価した。 本研究の結果から,代表的な歯周病原細菌に対しシナモン成分が抗菌活性を有することが示された。また,歯周病原細菌由来LPS刺激に誘導される炎症性サイトカイン産生に対する抗炎症作用が明らかとなった。さらに,歯周病モデルマウスを用い,歯槽骨吸収抑制効果を明らかとした。 以上の結果より,新規の歯周病医薬としてのシナモン成分応用の可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病の有病率を下げ歯の喪失を防ぐことは、国民の健康寿命の延伸につながる。歯周病は歯周病原細菌の感染によって引き起こされ、その治療は機械的なプラークの除去に加えて抗菌薬の投与も行われる。しかし、薬剤耐性菌の問題から、既存の抗菌薬に代わる歯周病予防・治療薬の開発が必要とされている。本研究の結果から,シナモン成分について新規の歯周病治療薬開発の基礎となるデータが得られた。本研究の創造性は、食品由来という安心感による普及効果が期待できる抗歯周病医薬の開発にある。既存の抗菌薬の代替または補助としての発展の可能性があり,その社会的意義は大きい。
|