研究課題/領域番号 |
18K17044
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 晴朗 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (50736246)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗菌性 / イオン徐放 / バイオアクティブガラス / 根面う蝕 / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究では、亜鉛含有ガラスとそれを配合する根面修復用グラスアイオノマーセメントの亜鉛イオン溶出性およびリチャージ特性を評価し、さらに口腔細菌に対する抗菌性、抗バイオフィルム効果をin vitroで検討した。その結果、亜鉛含有ガラス、およびそれを配合するセメントは、酸性環境で亜鉛イオンの溶出が促進され、口腔細菌に対する抗菌効果や抗バイオフィルム効果を発揮することが明らかとなった。さらに、亜鉛含有ガラス配合セメントは亜鉛イオンのリチャージが可能であり、長期的な抗菌・抗プラーク性の発現に期待できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、バイオアクティブガラスの配合によって修復材料に抗プラーク性を付与する試みが行われているが、それらのほとんどは、バイオアクティブガラスからの初期のイオン溶出に伴う一時的で非常に弱い抗菌効果をねらったものにとどまっている。本研究により、亜鉛含有ガラスを配合したセメントが、口腔細菌に対して効率的かつ長期的に抗菌効果を発現できることが明らかになったことで、多数の細菌が常在する口腔環境において確実な疾患の発生予防を実現するうえで、この修復材料がひとつの基盤技術を提示するものと期待できる。
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