研究課題/領域番号 |
18K17060
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
林 樹莉 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60803187)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 光干渉断層計 / OCT / 光重合型コンポジットレジン / 重合収縮 / ストレス / ラマン分光法 / 接着 / 転化率 / バルクフィルコンポジットレジン / 界面ギャップ / 内部亀裂 / 接着性レジンセメント |
研究成果の概要 |
要となった実績は、光干渉断層計(OCT)による、光硬化型歯科充填材料の窩洞内界面ギャップ形成のタイミングやパターンをリアルタイム観察と、3D定量解析を行う手法の開発であり、複数の国際学会および雑誌にて成果発表を行った。 上記手法により、チェアタイムの短縮など臨床現場のニーズと治療確実性が両立するのかを、より臨床的なアプローチから即時的直観的に観察理解することが可能となり、新規材料開発や性能評価にも大きく寄与した。 障碍者歯科分野との共同研究により、閉所・分離不安を持つ障碍者歯科患者の初期う蝕スクリーニング評価においても、従来のデンタルレントゲン撮影法と比較して優れた有効性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織染色法など従来の窩洞適合性評価において、観察切片作成に伴う試料に及ぼすストレスそれ自体は不可避であり、また経時的追跡は叶わなかった。本研究成果のOCT観察法は、材料の光重合中の窩洞適合性喪失の観察を可能とし、また試料破壊を伴わないデータ採得により、経時的な3次元総体定量解析を実現した。 修復物の窩洞適合性の喪失に伴う二次う蝕や脱落などの臨床的問題は処置直後には視認されず中長期的な観察期間を要する。OCT観察法は近年拡大する直接法コンポジットレジン修復や光重合型レジンセメントによる間接法接着修復などの臨床予後の予見可能性を有し、患者の口腔環境保全に係るスクリーニング評価への応用可能性を有する。
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