研究課題/領域番号 |
18K17080
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
嘉藤 弘仁 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70745348)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | エムドゲイン / アメロジェニン / 覆髄 / 歯髄幹細胞 / ペプチド |
研究成果の概要 |
EMDを用いた基礎研究から硬組織誘導能を有する EMD由来合成ペプチド(SP)を作製した。本研究の目的は象牙質形成に重要な役割を果たすヒト歯髄幹細胞 (HDPSC) と動物実験による覆髄試験を行い、SPが歯髄組織に与える影響について検討を行った。 SPはHDPSCの象牙芽細胞分化能を誘導することが示唆された。また動物実験による覆髄試験では、SP塗布後ラット歯髄組織に象牙質様の硬組織を誘導することが示唆された。今後、得られた組織を各種染色法を用いて、病理組織学検討を行っていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Emdogainの基礎研究から作製した新規合成ペプチドの作用機序はいまだ明らかになっておらず、臨床応用に向けてそのメカニズムの解明が必要であると考えられる。 本研究の実験結果より、この新規合成ペプチドの高い硬組織形成能力を利用することによって、歯髄組織に象牙質様の硬組織を形成させ、患部歯髄の長期保存を獲得することを可能にすることが示唆された。またウエスタンブロットなどを用いた分子生物学的検討により、新規合成ペプチドはMAPK経路を介して細胞増殖や硬組織分化能を制御することが示唆される。
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