研究課題/領域番号 |
18K17098
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
武田 宏明 岡山大学, 大学病院, 助教 (20746044)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 高透光性ジルコニア / 表面処理 / ジルコニアナノ粒子 / 二軸曲げ試験 / せん断接着強さ / せん断接着試験 / ジルコニア / ナノ粒子 / 歯科材料学 |
研究成果の概要 |
本研究では高透光性歯科用ジルコニアの機械的強度向上を目的とし、新規ジルコニア表面処理方法の開発を行った。具体的には、水熱法により作製したジルコニアナノ粒子とシリカを含有する表面処理溶液を調整した。その後、高透光性ジルコニアに塗布後、焼成することで、表面にジルコニアナノ粒子による薄膜を形成させた。これにより、高透光性を維持した状態で機械的強度の向上を実現した。表面処理によりレジン接着性の低下が認められたが、セラミックプライマーを用いることで接着性の改善が認められることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の歯科医療は、従来の歯科用金属を使用した歯科治療から、メタルフリーの歯科治療へとシフトしてきている。ジルコニアは機械的強度が高く、大臼歯部でも単体での利用が可能であるが、審美的には従来のセラミックスには劣るため、審美性を備えたジルコニアが求められている。現在、高透光性を持つ審美性の高い歯科用ジルコニアも存在するが、強度的な問題から前歯部のみでの使用に制限されている。本研究成果により、高透光性ジルコニアの機械的強度向上に寄与する知見と臨床応用における基礎的な情報が得られ、さらなる応用への第一歩へとつながった。
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