研究課題/領域番号 |
18K17106
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
山脇 勲 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70805176)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 糖尿病 / インプラント / 硬組織形成 |
研究成果の概要 |
糖尿病の重症度に応じてグルコース濃度を5.5,8.0,12,24mMの4濃度に調節して硬組織形成を評価したところ,8.0mMで硬組織形成が著しく低下したが,それ以上の高グルコース濃度では逆に硬組織形成が増加した。しかし,骨質をCa/Pのバランスによって評価すると,高グルコース濃度では通常のグルコース濃度で形成された硬組織と比較して,骨質が低下しており,吸収されやすい硬組織が形成されていた。 以上の結果から,糖尿病患者でインプラント治療を行う前後の血糖値のコントロールが不十分であると,たとえ硬組織が形成されていたとしても,その後急激に硬組織が吸収されて減少する可能性が高いことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者の数は増え続けており,今後の展開は広がる一方である。現在注目されているナノテクノロジーの1つである材料表面のナノ構造制御に着目しており,表面構造制御の方法も比較的簡易であることから様々なインプラント材料への表面構造の改変ができ,生体親和性の著しく向上した抗菌性を有したインプラントの創製が期待できる点である。この結果は歯牙喪失リスクの高い糖尿病患者に対して,血糖値コントロールとインプラントのナノ構造制御をすることで,安全にインプラント手術という選択肢を提示することができ,糖尿病患者のQOLの向上に大きく貢献できるものであると考える。
|