研究課題/領域番号 |
18K17109
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
勝田 悠介 東北大学, 大学病院, 助教 (70781277)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | CAD/CAM冠 / 脱離 / レジンセメント |
研究成果の概要 |
CAD/CAM冠の早期脱離について、接着性レジンセメントの重合反応動態を多角的に解明することにより、その解決方法を探索することを目的とした。レジンセメントの重合反応がラジカル反応であることから、電子スピン共鳴法(ESR)を用いてフリーラジカル生成量の評価を行い、重合反応動態の評価を行なった。また重合度やビッカース硬さとの相関関係を求めた。併せて、重合阻害因子がレジンセメントの機械的強度に及ぼす影響についても評価した。これらを硬化促進プライマーおよび光照射の有無の条件群で比較したところ、プライマー併用によりフリーラジカル反応は活性化され、重合阻害を軽減させる効果を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジンセメントの重合開始から30分後までの短期間においては、重合度とビッカース硬さ、重合度とラジカル生成量、ラジカル生成量とビッカース硬さとの間に、それぞれ高い正の相関関係を認めた。さらに、重合阻害因子である水や大気に暴露させることで、機械的強度であるビッカース硬さは低下したが、プライマーを併用することで重合阻害を軽減させることは可能であった。以上より、確実な接着が求められるCAD/CAM冠の接着に際しては、フリーラジカル反応を活性化させ、重合阻害を軽減させる効果のあるプライマー併用が、臨床的に推奨されることが示唆された。
|