研究課題/領域番号 |
18K17132
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
大野 晃教 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任講師 (00611633)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 機能的近赤外分光法 / 咬合高径 / 視覚的アナログスケール / 脳血流量 / 咬合挙上スプリント / 近赤外線分光法装置 / NIRS / 脳機能 / 補綴装置 / 補綴治療 / 咬合 / 機能的近赤外光イメージング法 |
研究成果の概要 |
下顎位の変化にて誘発される前頭前野の血流量の変動を計測し、咬合高径の客観的評価法について検討した。被験者は、個性正常咬合を有する成人 18 名を対象とし、高さの異なる咬合挙上スプリントを装着した時の前頭前野の神経活動を機能的近赤外分光法 ( fNIRS ) を用いて計測した。また,その時の情動変化を視覚的アナログスケール ( VAS ) を用いて主観的に評価した。その結果咬合挙上量が増加するにつれて不快感は有意に上昇したのに対して、前頭前野の神経活動も変動し、特に前頭極付近で有意な変化が観察された。よって、前頭前野の神経活動より、非侵襲的かつ客観的に咬合高径を評価出来る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔内に装着された補綴装置の咬合が身体機能に及ぼす影響を術者が評価する客観的な測定方法はなく、補綴治療がその患者に適正であるかの評価は、長年その糸口を見出だせていない。さらに高齢社会を迎え、訪問診療も含めた医療の現場において、意思疎通が難しい患者が急増しておりこの問題の解決は急務である。機能的近赤外線分光法装置(f-NIRS)による脳機能のイメージング技術を利用した新たな補綴治療の補助診断システムを確立し、口腔機能から高齢者の健康増進へ貢献する。
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