研究課題/領域番号 |
18K17135
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石山 希里香 東北大学, 歯学研究科, 助教 (20712904)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / 殺菌 / 水酸化ラジカル / 銀イオン / 再オステオインテグレーション / 長波長紫外線 / 再オッセオインテグレーション / 紫外線 |
研究成果の概要 |
本研究では銀イオンとUVA照射を併用した水酸化ラジカルを応用するインプラント周囲炎療法の確立を目的とした。その結果、銀イオン単独よりも、UVA照射を併用した方が殺菌効果が高く、銀イオン濃度依存的に殺菌効果が上昇することを確認した。これにより発生する水酸化ラジカル量がUVA照射を併用すると有意に発生量が大きくなることが分かった。また、処理後のチタン表面の細胞親和性は高く、骨付着することも確認できた。このことから本治療方法は、インプラント周囲炎に対して有効な治療方法になることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科インプラント周囲炎の罹患率は世界的にも増加している一方で、いまだ有効な治療方法は確立していないため、その治療方法の確立が課題となっている。汚染したチタン表面の殺菌効果だけでなく、細胞侵襲性が低いこと、その後の細胞親和性が向上したことから、水酸化ラジカルを応用した殺菌療法はインプラント周囲炎に有効な治療方法となることを示唆した。インプラント治療は口腔内でだけでなく、膝や股関節などの整形領域でも広く行われている治療であり、生体侵襲性の低い水酸化ラジカルを応用した本治療方法の応用範囲は広いと思われる。
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