研究課題/領域番号 |
18K17144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中谷 早希 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10804487)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 接着歯学 / CADCAM冠 / 接着阻害因子 / CAD/CAM冠 / 仮着材除去法 / 接着前処理 |
研究成果の概要 |
CAD/CAM冠の脱離を阻止することを目的に,象牙質表面の接着阻害因子による影響とその除去法の効果,さらにレジンセメントの違いが接着強さに与える影響を評価した. 象牙質表面に残存した仮着材は機械的除去法のみでは十分に除去できず,接着性レジンセメントの接着能は有意に低下した.また,機械的除去に続くリン酸および次亜塩素酸ナトリウムによる化学的処理が低下した接着能を回復させるのに効果的であった.プライマー併用型接着性レジンセメントの接着強さはセルフアドヒーシブ型接着性レジンセメントより有意に高いものの,プライマー併用型レジンセメントにおいても仮着材成分残存は接着強さが低下することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果により,CAD/CAM冠を装着する際には機械的除去に続き化学的処理を行うことで仮着材を十分に除去すること,そしてプライマー併用接着性レジンセメントを使用することが推奨されることが明らかとなった 本研究を通じて得られたデータにより本邦で多く行われている保険診療におけるトラブルを減少させることにつながり,メタルフリー補綴の普及にも寄与すると考える.
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