研究課題/領域番号 |
18K17164
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
長谷川 真奈 新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (90779620)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ストレス / うつ / 口腔顔面痛 / マウス / 三叉神経脊髄路核尾側亜核 / 侵害応答 / 咬筋 / 痛み / 神経科学 / 下行性疼痛制御系 / 電気生理 / ラット / RVM / 歯学 / アロマセラピー / ニューロン |
研究成果の概要 |
口腔顔面領域のストレス誘発痛は、中枢神経系の可塑的変化に起因することが明らかにされている。本研究では、補完代替療法がストレス誘発性咬筋痛にもたらす効果とその神経機構を三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)および吻側延髄腹内側部(RVM)の興奮性を指標に明らかにすることを目的とした。介入方法としてアロマセラピーと同じ補完代替療法である運動療法に注目した。繰り返しストレス処置により咬筋の侵害応答およびVcの興奮性が有意に増大したが、トレッドミル走による運動療法によりこれらの応答は低下した。運動療法のストレス誘発痛改善効果は、変調したVcの機能の改善によるものである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスに伴う疼痛(ストレス誘発痛)はQOLの低下だけでなく社会的生産性をも損なう。一方で、ストレスはヒトが社会生活を営む上で不可避な存在であるため、これを制御するためには日常的で人体に負担の少ない方法でストレスを解消することが望ましい。本課題では、心理社会的ストレスが誘発する顎顔面部の痛みを、補完代替療法の一つである運動療法が改善する効果と、その脳神経メカニズムが変調した三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)部の機能改善であることが明らかになった。本研究成果は、日常的なストレス解消法である運動療法の有効性とその科学的根拠の一部を歯科的観点から示したものである。
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