研究課題/領域番号 |
18K17165
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大塚 有紀子 (須田有紀子) 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30815767)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 拡散強調画像 / MRI / 下歯槽神経 / クラスタ解析 / 分画化 / 末梢神経 / 灌流 / multi b value / クラスタ分析 / 神経小束 / Double exponentialモデル / 組織分画 / 三叉神経障害 |
研究成果の概要 |
本研究では拡散強調画像法(DWI)を用いて三叉神経第三枝の分枝である下歯槽神経のDWIデータを分画化する方法を検討した。DWIデータの信号減衰曲線は、厳密なそのモデルが明らかでない。本研究ではモデルに依存しないk-meansクラスタ解析で、下歯槽神経のDWIデータを分類した。三つのクラスタが得られ、最も急な減衰曲線のクラスタは他のクラスタよりも高い見かけの拡散係数を示し、灌流成分の影響を受けていた。一方最も緩やかな減衰曲線のクラスタは、他のクラスタと異なって分布し、二重指数関数モデルに従っていた。分画化は、下歯槽神経血管束内の微小循環や、神経小束などの拡散異方性に基づいて行われたと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三叉神経第三枝の分枝である下歯槽神経は、歯科治療で損傷を受けやすい。下歯槽神経が損傷されると痛みなどの異常感覚を呈する場合があり、診断や治療にはその組織の状態についての情報が有用である。MRIは非侵襲的にヒトの末梢神経の観察が可能であり、拡散強調画像法(DWI)では組織の状態を知ることができる。しかし、得られるDWIデータは、神経内の組織の情報が混在したものである。よって詳細な組織の情報を得るために、DWIデータを分類する方法論の開発を試みた。結果、下歯槽神経の組織に由来すると考えられる分画を得ることができた。これらを観察することで、下歯槽神経内の組織の状態をより詳細に考察できる可能性がある。
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