研究課題/領域番号 |
18K17168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗本 聖之 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (40813259)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 唾液腺 / オルガノイド / 器官培養 / Wntシグナル / マウス / 三次元オルガノイド / Wntシグナル |
研究成果の概要 |
機能的な唾液腺オルガノイドの新規誘導法を確立することを目的として本研究は実施された。研究代表者はマウス胎仔由来の唾液腺間質が成体マウス由来の唾液腺オルガノイドにも作用することを明らかにし、成体マウス由来の唾液腺オルガノイドに導管および腺房のいずれへの分化能が維持されていることを明らかにした。将来的な唾液腺の再生を目指した唾液腺オルガノイドの移植実験において、唾液腺オルガノイドが導管の再生を促進できる可能性が示唆された。また導管の再生能にはWntシグナルが関与していることが明らかとなった。しかしながら本研究では移植モデルにおいて唾液腺オルガノイドから腺房を誘導することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では成体マウス由来の細胞からミニ臓器であるオルガノイドを作成し、それを成体マウスに移植することで唾液腺の導管を誘導することを明らかにした。成体の組織のみを用いた組織の再生は胎児由来の幹細胞を利用する再生療法と比較して倫理的に有利であり、本研究は学術的に重要であるばかりではなく医療という側面においてもその社会的意義は大きい。またその誘導にはWntシグナルが関与していることを明らかにした。オルガノイドの形態形成と分化を適切に調節するシグナル機構が明らかになれば、唾液腺のみならず他臓器のin vitro誘導法への技術的波及効果は大きく、学術的意義は高いと考えられる。
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