研究課題/領域番号 |
18K17172
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中村 拓哉 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (80761212)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 微小残存腫瘍 / 骨髄環境 / 抗癌剤耐性 / 休眠状態 / 細胞周期停止 / クローナリティー / バーコード配列 / 放射線治療耐性 / Src活性 / 口腔扁平上皮癌 / 休眠細胞 / 転移 / 骨髄播種細胞 |
研究成果の概要 |
骨髄に播種された骨髄播種癌細胞(BM-DTC)は、休眠状態に保たれてることによって、通常の治療法に抵抗性を示し、その存在は再発・転移の強力な危険因子である。我々は、細胞増殖抑制状態で、抗癌剤治療抵抗性を示す、BM-DTC株を樹立した。マイクロアレイ解析を行ったところ、高Src活性に関連する可能性がある、EPHA3という因子がBM-DTCの休眠状態の維持に関与している可能性を示した。次にBM-DTC内のクローンの隔たりの有無を検討した。BM-DTCのクローンは親株のクロ-ンと全く異なる分布を示した。BM-DTCのクローンは骨髄での停留、維持に重要といわれているCXCR4の高発現を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌による死因のほとんどは転移再発を原因とする。治療により臨床的治癒を認めた例でも、その数か月から数十年後に転移再発をすることが臨床的に大きな問題となっている。その原因として治療後も残存している微小癌細胞集団が原因として考えられその検出、制御が大変重要である。その微小残存癌細胞が認められる臓器として骨髄が多数報告されているため、我々は骨髄播種癌細胞の研究を行った。我々が樹立した骨髄播種癌細胞株は、休眠状態を示す性質を有しており、原発巣内の細胞とは大きく異なる特徴を示している。今後その特性をさらに解析することによって癌の転移・再発に非常に重要な微小残存腫瘍の検出、制御に大きく寄与すると考えている。
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