研究課題
若手研究
本研究は、三叉神経系におけるATP受容体を介した細胞内・細胞間コミュニケーションの詳細を検索した。ラット三叉神経節細胞には、P2X7受容体、Panx-1チャネル、P2X4受容体を介したATPの自己分泌機能がある可能性が示唆された。また、三叉神経節細胞間の相互作用も認めた。ラット脳微小血管内皮細胞には、アデニル酸シクラーゼの活性化によるGsタンパク質共役型受容体を介したシグナル伝達経路の存在が示唆された。ATP、Ca2+、cAMPなどの細胞内シグナル伝達物質を介した三叉神経節細胞内・細胞間コミュニケーションが炎症性疼痛のメカニズムに重要な役割を果たしていることが示唆された。
本研究は三叉神経の炎症による痛みに、ATPを介した細胞間コミュニケーションが関与する可能性と、周囲の血管におけるシグナル伝達経路がそれらの調節に関与する可能性を明らかにした。本研究は、炎症性疼痛に対する新たな疼痛治療法の開発や疼痛管理の改善、患者のQOL向上に貢献できた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 7件) 備考 (1件)
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