研究課題/領域番号 |
18K17198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
植月 亮 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (80806125)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔癌 / EMT / 癌幹細胞 / 癌幹細胞特性 / 上皮間葉転換 / 癌の浸潤・転移 / 歯学 |
研究成果の概要 |
口腔癌の多くを占めるのは扁平上皮癌であり、その予後は局所浸潤と転移により大きく左右される。われわれは癌細胞が示すEMT、組織幹細胞特性、および癌幹細胞特性の相関と相違を解析し、口腔扁平上皮癌の進展メカニズムを明らかにすることを目的とした。本研究では上皮幹細胞マーカーp75に着目し,口腔扁平上皮癌細胞株における上皮幹細胞特性と癌幹細胞特性の獲得について解析した。本研究によって、口腔扁平上皮癌細胞株OM-1は、p75シグナル依存的な上皮の幹細胞特性および癌幹細胞特性を後天的に獲得できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、癌細胞は癌幹細胞特性を後天的に獲得できることが明らかとなった。癌幹細胞をターゲットとする治療法が不十分となる一つの大きな原因として、治療によって癌幹細胞が死滅しても、残された子孫癌細胞から新たに癌幹細胞が生じうることが示唆された。 さらに癌細胞が浸潤・転移する際に生じるEMTと癌幹細胞特性との関連性を解析することで、新たな癌治療のヒントが得られると考える。
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