研究課題/領域番号 |
18K17210
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
田所 晋 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (70552412)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 再生医療 / iPS細胞 / 分化誘導 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
分化誘導環境を再生を目指す組織・臓器自体に求めることで分化誘導が可能ではないかという仮説の下、目的臓器の凍結切片上でiPS細胞を培養し分化誘導をこころみた。iPS細胞を肝臓、脳、脊髄の凍結切片上で9日間培養した。肝臓の切片上で培養されたiPS細胞は肝細胞様形態を呈したのに対し、脳と脊髄の切片上で培養したのは神経細胞様形態を呈した。肝臓の切片上で培養したiPS細胞の肝細胞マーカー陽性細胞率は脳や脊髄のと比較して高かった。これに対し、脳と脊髄の切片上で培養したiPS細胞は神経細胞マーカー陽性細胞率が高かった。 このことより、凍結切片中のなんらかの因子がiPS細胞を分化誘導できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在報告されている分化誘導法は、分化誘導因子を各種組合せにより添加していく方法がほとんどである。しかし目的臓器の凍結切片上でiPS細胞を培養し分化を誘導するという本誘導法はまったく新しい独創的な分化誘導法でありこれまでの誘導法と比較し簡便で安価な方法である。 また本研究で行う誘導法のメカニズムの解明は、本法のみでなく従来の分化誘導法をより効率的で確実な分化誘導法とするとともにiPS細胞の分化誘導刺激に対する反応性の差を評価する簡便なiPS細胞の品質評価法の確立に寄与し、iPS細胞の臨床応用へ大きく貢献する有意義な研究であると考えられる。
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