研究課題/領域番号 |
18K17214
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
玉岡 丈二 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60755578)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨微小環境 / SASP / TGF-β |
研究成果の概要 |
老化に伴う破骨細胞前駆細胞の増殖、分化およびSASPへの影響を解明することを目的として研究を行った.老化破骨細胞前駆細胞はRANK の発現低下により破骨細胞の分化能が低下していると考えられた.また,老化破骨細胞前駆細胞はSASP 因子(iNOS, TGF-β1, HIF)の発現上昇を認めた.骨微小環境内において, 分化できない老化破骨細胞前駆細胞の蓄積はNO やIL-6 といった炎症性サイトカインの産生増加をきたし, 関節リウマチなどの炎症性骨疾患と関連しているのではないかと考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化は未解明な生命現象であり、骨リモデリングが行われる骨微小環境においても例外ではない。骨リモデリングは破骨細胞と骨芽細胞による連関した制御システムであり、このバランスの破綻がさまざまな骨疾患につながる。近年、老化を起こした細胞は、単に細胞増殖を停止しているのではなく、炎症性サイトカインなどさまざまなタンパク質を分泌していることが明らかになった。この分泌現象はSASP(senescence-associated secretory phenotype)と呼ばれているが、骨微小環境との関連の報告は少なく,本研究は価値のあるものと考えている。
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