研究課題/領域番号 |
18K17226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 陽子 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (00772055)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 歯小嚢由来幹細胞 / 歯乳頭由来幹細胞 / 炎症性サイトカイン / 骨分化能力 |
研究成果の概要 |
埋伏歯抜歯後の組織から歯乳頭,歯小嚢を採取し間葉系幹細胞を分離培養した。両細胞は同様の細胞増殖能をもち,CD90,CD73,CD105などの幹細胞マーカーが陽性であった。これらの間葉系幹細胞は骨分化誘導能,脂肪分解能,軟骨分化能を持つ幹細胞であることが示された。両細胞にINF-γ,TNF-αを添加した結果IFN-γ単独添加で骨誘導が抑制された。さらにIFN-γ誘導性の骨分化能力の抑制がTNF-αでさらに増強された。本研究により歯乳頭,歯小嚢細胞から幹細胞の分離が可能であること,歯乳頭,歯小嚢由来幹細胞が多分化能をもつこと,さらにその分化はTh1サイトカインにより調節できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯乳頭細胞,歯小嚢細胞由来の間葉系幹細胞の生物学的特性,分化能力の違いには不明な点が多い。歯乳頭,歯小嚢由来の組織から間葉系幹細胞を分離し,骨誘導能,軟骨誘導能,脂肪分化誘導能といった多分化能をもつことを示した。またTh1系の炎症性サイトカインが歯乳頭,歯小嚢由来間葉系幹細胞の骨分化能力を抑制することを明らかにした。歯乳頭,歯小嚢由来の間葉系幹細胞における炎症系サイトカインの骨分化能力の調節について報告はなく,再建医療を中心とした再生医療への応用につながることが考えられた。
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