研究課題/領域番号 |
18K17237
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 大嗣 岩手医科大学, 歯学部, 研究員 (40805876)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HSC-4 / EMT / catherin switch / Hippo経路 / YAP/TAZ / E-cadherin / N-cadherin / cadherin switch / TGF-β1 / Sox9 |
研究成果の概要 |
ヒト口腔扁平上皮癌細胞HSC-4細胞において、低細胞密度の条件下では、E-cadherinを介した細胞間接着の崩壊により、Hippoシグナル経路のエフェクター分子であると共に転写補助因子であるYAP/TAZの活性化が示された。このYAP/TAZの活性化により、上皮間葉転換に関連下転写因子であるSlugの核内移行を促進させて、E-cadherinからN-cadherinへのcadherinの発現変化であるcadherin switchを誘導することが示された。以上の結果から、ヒト口腔扁平上皮癌細胞の悪性化に関与する上皮間葉転換の機構がHippo経路にも関与することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌細胞の悪性化において、上皮間葉転換によって誘導される細胞間接着因子としてのcadherinの質的・量的変化であるcadherin switchが重要であることが知られている。我々はこの”cadherin switch”を誘導する細胞間接着因子を介したHippo経路の活性化に伴うEMT制御機構の一部を明らかにした。これらの機構は、口腔癌細胞の浸潤・転移を抑制する新規治療戦略樹立のための新たなる基盤となると考えられる。
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