研究課題/領域番号 |
18K17253
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
畠山 理那 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60803103)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / Streptococcus mutans / 高脂肪食 / コラーゲン結合タンパク / Protein Antigen / 脂肪蓄積 / 線維化 / ミュータンスレンサ球菌 / 非アルコール性脂肪肝炎動物モデル / 肥満 |
研究実績の概要 |
これまでに、う蝕の主要な病原細菌である Streptococcus mutansの一部の菌株が非アルコール性脂肪肝炎の増悪化に関連している可能性を明らかにした。また、それらの菌株の表層には、分子量約190 kDaのProtein antigen (PAタンパク)および分子量約120 kDaのコラーゲン結合タンパク(Cnmタンパク)が共通して発現しており、非アルコール性脂肪肝炎の増悪化に関与していることを見い出した。本研究では、非アルコール性脂肪肝炎モデルマウスにおける経時的な評価を行うため、S. mutans TW871 株(PA+/Cnm+)の菌投与後 8 週、12 週、16 週、44 週におけるマウス群と、高脂肪食の摂取のみを行った同じ週数のマウス群を比較検討して評価を行った。その結果、高脂肪食の摂取のみを行っていたマウス群の肝臓においては、44 週で脂肪の蓄積や局所における線維化が認められ、非アルコール性脂肪肝炎様所見を呈していた。一方で、TW871 株を投与したマウス群の肝臓では、投与後わずか12 週で脂肪の蓄積や初発線維化が生じ始め、16 週で線維化が明確に認められ、44 週では、肝臓組織広範囲に及ぶ繊維化が認められた。これらの結果から、脂肪の蓄積した肝臓において、ある種の S. mutans 菌株が血液中に侵入することによって、早期における脂肪の蓄積や線維化を誘発し、非アルコール性脂肪肝炎の症状の悪化を引き起こすことが明らかとなった。本研究から、小児期の肥満において口腔細菌が関与する病原メカニズムが存在する可能性があると考えられる。
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