研究課題/領域番号 |
18K17254
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大継 將寿 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40803086)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 感染性心内膜炎 / ミュータンスレンサ球菌 / コラーゲン結合タンパク / う蝕 / ラット / 菌血症 / 脳出血 |
研究成果の概要 |
Streptococcus mutansは主要なう蝕原性細菌であり、感染性心内膜炎(Infective Endocarditis;IE)の起炎菌としても知られている。コラーゲン結合タンパク(Collagen-binding protein;CBP)はS. mutansの10~20%程度が発現しており、う蝕やIEの病原性に関与している。本研究では、重度のう蝕を生じさせたラットモデルを用いて、う蝕病変を介したIEの病原性を評価できる新たな動物実験系を確立した。また、CBP陽性のS. mutansが、う蝕病変部より歯髄腔を介して血液循環内に侵入し、IEの病原性に影響を及ぼす可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、口腔細菌が引き起こす全身疾患が注目を集めており、抜歯などの観血的処置によって口腔細菌が遠隔臓器へ到達すると考えられている。本研究では、重度のう蝕が生じることにより口腔細菌がう蝕病変部の歯髄腔より毛細血管を通じて血液循環内に侵入し、全身疾患の病原性に影響を及ぼす可能性を示すことができた。本研究により、口腔細菌が遠隔臓器へと至る新たな経路を提示できただけでなく、全身の健康維持における口腔ケアの重要性を提唱することにつなげられると考えられる。
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