研究課題/領域番号 |
18K17263
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
有田 光太郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (50781639)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ortohdontic / root resorption / GSK-3 / 歯根吸収 / 矯正力 / 歯の移動 / リチウム / LiCl / GSK-3β / Root resorption / 矯正治療 / 硝子様変性 |
研究成果の概要 |
GSK-3βの阻害剤を用いて、ラットの矯正治療動物実験モデルで、歯の移動と歯根吸収への影響を調べた。ラット(n = 32)に毎日腹腔内投与した。矯正装置を装着して歯を動かした。14日にμCTを撮影した後、歯根標本を作製した。μCTで歯の移動を測定すると歯の移動が阻害剤の濃度依存的に抑制された。しかしながら、同時に歯の移動様式に違いを認めた。すなわち、歯根がより大きく動き、歯体移動に近くなる歯の移動を観察した。一方、歯根吸収は阻害剤の濃度に依存して顕著に抑制され、歯根吸収の抑制に対してより強く作用した。骨形態計測において、阻害剤投与群において皮質骨の増大がみられ、歯根吸収との負の相関を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯並びに対する関心が増していることを反映して、矯正歯科治療は年々増加傾向にある。その一方で、重大な副作用に歯根吸収がある。歯根が短くなると歯を喪失するリスクは高まり、予後が不安視されるケースもある。歯根吸収は自然治癒することはない。そのような理由から、歯根吸収の予防対策が急務であると考えて研究が広い範囲で行われている。今回の結果は矯正治療においての予防策として、GSK-3βが効果的であることを示唆している。薬として使用するためにはいくつもの問題を解決しないといけないが、今後取り組む予定である。
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