研究課題/領域番号 |
18K17268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
保田 将史 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任講師 (60643715)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔顔面痛 / 乳児期ストレス / ストレスホルモン / ミクログリア / ステロイドホルモン / Iba1 / Iba1陽性細胞 / 神経周囲細胞 / 異常疼痛 / 疼痛発現 / 疼痛 / 神経 |
研究成果の概要 |
本研究では、ネグレクトをモデル化した、乳児期に雌親ラットとの接触時間を制限した母子分離モデルラットを作製した。モデルラットでは口腔顔面領域での疼痛感覚の変化が認められ、ストレスホルモンの血中濃度が有意に上昇していた。乳児期にコルチコステロンを毎日投与されたラットでは、口腔顔面領域での疼痛感覚の変化が認められた。さらにモデルラットにおいて、神経周囲細胞であるミクログリアの活性抑制剤として知られるミノサイクリンを投与したところ、口腔顔面領域での疼痛閾値の有意な上昇が認められた。以上の結果より、幼児期のストレスが感覚神経節でのミクログリアに作用し異常疼痛を発症させることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過度なストレスに曝露されることによって心因性疼痛が引き起こされることはよく知られているが、その発現機序については不明な点が多く残されている。心因性疼痛は身体的変化を伴わないため原因不明の痛みとして取り扱われ、治療に苦慮することが多い。 本研究にて得られた成果が臨床応用を念頭においた行動薬理学的な検討に生かされ、異常疼痛を抑える治療法の開発に結びつけば、人類の医学の進歩に貢献することができると考えられる。
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