研究課題/領域番号 |
18K17271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
後藤 洋 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (60790730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 炎症 / 微小環境 / フローサイトメーター / 炎症性サイトカイン / 破骨細胞培養 / FACS / 免疫染色 / 歯科矯正 / 骨髄内微小環境 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、破骨細胞分化に重要なCXCR4+CD45-細胞の炎症時での機能を明らかにし、その病態におけるCXCR4+CD45-細胞の機能制御による骨破壊抑制をターゲットとした新規治療法の可能性を提示することである。本研究では破骨細胞形成において炎症性サイトカインIL-1βが微小環境構成細胞へ影響を与え、破骨細胞分化が促進されることを確認した。さらに、マウス骨髄細胞をフローサイトメーターを用いて調べた結果、骨髄細胞内のIL-1βの受容体を持つ細胞集団を同定することができた。これまでの結果から、炎症性サイトカインIL-1βは骨髄内微小環境を介して破骨細胞分化を促進している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科分野では、高齢化社会の進展による歯周病患者の増加や歯列矯正治療への関心の高まりが見られ、細胞メカニズムに基づく効率的な歯科治療の発展が期待されている。骨粗鬆症患者の数は現在においても国内で1000万人を超え、2021年には1500万人に増加すると推定されている。80歳代女性の50%以上が骨粗鬆症であると云われ、疾患という概念を超えて、全高齢者が直面する体質改善が求められる。本研究の成果により、より効率的な歯科矯正治療の可能性を提案すると同時に、破骨細胞優位の骨バランスを改善し、歯周病や骨粗鬆症の悪化を阻止し、健康長寿の維持に貢献できると期待する。
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