研究課題/領域番号 |
18K17274
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
河合 咲希 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70707067)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 乳歯 / 歯髄 / 再生 / 低酸素 / 骨芽細胞 / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
これまでの研究において、低酸素状態で培養された乳歯歯髄由来細胞において、通常培養と比較して低酸素培養において未分化マーカー遺伝子の有意な発現増強を認め、脂肪細胞への分化を確認した。本研究では骨芽細胞分化の検討を行ったが、低酸素培養は有意な影響を与えなかった。近年非熱的大気圧プラズマ(Non-thermal Atmospheric Pressure Plasma:NTAPP)は再生医療に関する報告がある。そこでNTAPPが乳歯歯髄由来細胞に対して細胞増殖能、未分化能を増強すると仮説を立て検討を行った。その結果NTAPP刺激は乳歯歯髄由来細胞において細胞増殖、未分化能を増強することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞は象牙芽細胞や骨芽細胞、軟骨細胞などへの分化能を有しており、その供給源として乳歯歯髄由来細胞は身体的に苦痛を伴うことなく採取できることから応用が検討されているが、歯髄中に含まれる幹細胞は0.4~0.8%と非常に少なく、幹細胞を利用するにはその多分化能や増殖能の維持・増強が必要である。今回の研究により、低酸素培養と同様に、非熱的大気圧プラズマ照射を行った乳歯歯髄由来細胞の細胞増殖、未分化能を増強する事が示唆された。このことは、幹細胞を用いた再生医療に必要なより多くの細胞数を確保でき利用できる細胞が増えるなど、今後さらに検討を行うことでさらなる再生医療のための効率的な方法となる可能性がある。
|