研究課題/領域番号 |
18K17277
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
玉原 亨 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (40756235)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 口腔内細菌 / 動脈瘤 / 培養法 / 16S rRNA / 口腔細菌 / 歯周病 |
研究成果の概要 |
これまで20症例の動脈瘤サンプルが得られ、13症例で細菌の分離培養に成功した。現れたコロニーから細菌のDNAを抽出し、16S rRNAの領域を全長増幅してDNAシークエンスにて菌名を同定した。その結果、大動脈瘤およびその他大動脈疾患から歯周病菌は検出されず、体表や口腔の常在菌であるstaphylococcus属やPropionibacterium acnesの検出率が高かった。さらにPCR法にて動脈瘤内に存在する細菌DNAを増幅する系を確立し、培養法とPCR法では検出能が異なることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では動脈瘤壁から培養法にて検出された菌とPCR法にて検出された菌の検出能の違いを示すことで、生きた細菌が動脈瘤壁に存在する可能性を示した。培養法でのみ検出された菌は動脈瘤内の存在自体が極めて少ないためPCR法では検出できなかったこと、およびPCR法でのみ検出された菌は動脈瘤内では死んでおり細菌DNAのみ残留していたと考えられる。このことは、これまでPCR法では検出されなかった菌が動脈瘤の発生や進行に関与している可能性を示している。
|