研究課題/領域番号 |
18K17279
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大森 裕子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00806151)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯科用印象材 / 超音波 / オーラルフレイル / アルギン酸 / 歯科治療 / アルジネート印象材 / レオロジー / 印象採得 / 歯科材料 / 珪藻 / 安全性 |
研究成果の概要 |
歯科治療において、「歯型取り」は治療を行う上で必要不可欠である。しかしながら、固まるまでの間に型取りの材料が喉の奥へ流れることで誤飲や誤嚥の危険があり、特に高齢者において歯形を取る際には問題となる。そこで、歯型を取る器材を口の中へ入れる時間を確保しながら、短時間で材料が固まるような新規材料の開発を行った。 本研究では、生体に害のない超音波を利用することで、新規に開発した印象材料の硬化をおよそ3倍促進することが可能となった。また、器材となる珪藻土の種類や添加材の組み合わせを試行することで、新規材料の物性向上も確認された。今後も材料の組み合わせや、システムのさらなる改良を進めていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の超高齢社会を迎えた日本において、自立した生活を営むことが困難な高齢者が増加している。このような高齢者に対して十分な歯科治療を行うことは、口腔機能低下を抑制し生活の質の向上にも寄与する。一方で、歯科治療を行うために必要な「歯形取り」は、固まるまでに喉の奥へ材料が流れることで窒息や誤飲誤嚥のリスクが報告されている。 本研究の成果は、このような危険と隣り合わせである型取りをより短時間で行うことができる可能性が示唆され、患者にも術者にも負担の少ない歯科治療を提供し、ひいては健康寿命のさらなる延伸に寄与するものであると思われる。
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