研究課題/領域番号 |
18K17280
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
泉井 秀介 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (00806052)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | クルクミン / 歯周病予防 / 根面う蝕 / 歯周病 / Porphyromonas gingivalis / 外膜小胞 / 初期治療 / PISA / PDT / 5ALA / 口腔細菌 / ペプチド |
研究成果の概要 |
クルクミンが、Porphyromonas gingivalis(P.g)外膜小胞(OMV)の細胞毒性作用からヒト歯肉上皮細胞(HGE)を保護するかを調べた。P.g由来のOMVで刺激したHGE細胞におけるIL-6、IL-1β、TNF-αの遺伝子発現は、クルクミンによって用量依存的に有意に抑制され、タンパク質産生の抑制も認められた。さらに、クルクミンは、OMVの細胞移動に対する細胞毒性作用を抑制した。また用量依存的にOMVの細胞への付着と侵入、および細胞のアポ トーシス死を抑制した。これらの結果はクルクミンが、P.g-OMVの細胞障害作用に対して顕著な抑制効果を示し歯周病を予防する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔保健活動の高まりや歯科治療の進展により、成人すべての年代において残存歯数が増加している。それに伴い、急速に増加しているのが、高齢者における歯肉退縮に伴う根面う蝕である。歯周疾患とともに根面う蝕の予防を図ることが高齢者の口腔機能維持において重要であり、根面う蝕機序の解明や予防法の開発が喫緊の課題となっている。 クルクミンが歯周病原性菌の増殖を強く抑制すること、P. gingivalisのビルレンス因子であるタンパク質分解酵素の活性を阻害することで、高齢者における歯肉退縮を予防し、結果根面う蝕予防効果が期待される。
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