研究課題/領域番号 |
18K17284
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片岡 広太 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80744185)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 酸化ストレス / 口腔粘膜炎 / 化学療法 / 分子イメージング / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
がん治療における化学療法の副作用として、口腔領域では粘膜炎が挙げられ、発症には酸化ストレスが関与するが、その詳細は不明である。本研究では酸化ストレス可視化マウスを用いて抗がん剤による酸化ストレスの動態を可視化し、口腔粘膜炎発症との関係を探索することを目的とした。 酸化ストレス可視化マウスを5-FU(抗がん剤)+粘膜炎群、生食+粘膜炎群、ベースライン群の3群に分けた。可視化酸化ストレス発光量および血清中の酸化ストレスはともに5-FU+粘膜炎群、生食+粘膜炎群、ベースライン群の順に大きい傾向にあった。分子イメージングによる酸化ストレス評価は口腔粘膜炎モデルにおいても有用であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療は外科手術、化学療法、放射線治療が行われるが、近年は侵襲の少ない化学療法が多用されるようになっている。化学療法における副作用として、口腔領域では粘膜炎が挙げられる。口腔粘膜炎はがん治療患者のQuality-of-lifeを低下させ栄養摂取にも悪影響を与え、がん治療の障害となりうる。口腔粘膜炎の発症には酸化ストレスが関与する。口腔粘膜炎を予防することは、がん治療を円滑に進めるうえで重要であるが、その予防法については確立されていない。 本研究にて、分子イメージングにより抗がん剤における粘膜炎部位の酸化ストレスを低侵襲で評価した。化学療法における口腔粘膜炎の発症予防に貢献できると考える。
|