研究課題/領域番号 |
18K17292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
泉 繭依 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (40589181)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 呼吸機能 / 舌圧 / 舌骨上筋群 / 舌清掃 / 最大呼気流量 / 咳嗽力 / 口腔・咽頭周囲筋 |
研究成果の概要 |
本研究は、通常の歯磨きに加えて舌清掃の介入を行うことが呼吸や摂食嚥下機能に重要な舌骨上筋群に影響を与えるか明らかにし、根拠に基づいた口腔ケア方法を開発することを目的とした。 65歳以上の高齢者50名を対象に介入群(日常的な口腔清掃に加えて舌清掃を行う)と対照群(日常的な口腔清掃のみ)の2群に分け6週間のランダム化比較試験を実施した。 結果、呼気中のsEMGのRMSは、介入群のベースライン時と比較して追跡期間の終了時に有意に増加したが対照群においては増加しなかった。通常の口腔ケアに舌清掃を加えて行う口腔ケア方法は、舌骨上筋群の向上および機能低下予防につながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、舌清掃は、口腔環境を改善するだけでなく呼吸や摂食嚥下に重要な舌骨上筋群の向上および機能低下予防につながることが示唆された。 舌清掃は、受動的な対象者にも行うことができることから、能動的な呼吸リハビリテーションや嚥下訓練が難しく訓練を断念せざるを得なかった認知症や寝たきりの高齢者においても応用できる。 口腔ケアは、多職種で関われる唯一の誤嚥性肺炎予防であり、日常の介護ケアの一環として日々行われている。舌清掃は、高齢者の誤嚥性肺炎による医療費増大を防ぐと共に、地域で「最後まで美味しく食べる」健康寿命の延伸に大きく貢献できると示唆され社会的意義は大きい。
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