研究課題/領域番号 |
18K17301
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 力丸 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (90533307)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中鎖脂肪酸 / 要介護高齢者 / 脳波 / 覚醒状態 / 栄養状態 / 特別養護老人ホーム / 高齢者 / 認知症高齢者 / 認知症 / 認知機能 / 摂食嚥下 |
研究成果の概要 |
認知機能改善効果があると言われる中鎖脂肪酸(以下、MCT)を覚醒状態が不良な要介護高齢者に摂取させ、覚醒状態の指標として脳波を用いた。MCTの摂取前後3か月において、食事の前後の脳波を測定し、その際のα波とβ波の分布率を分析し、MCTを摂取していない要介護高齢者と比較した。MCTを摂取している4名のうち2名で食後のβ波の分布が多くなり、摂取してない要介護高齢者は7名中3名がβ波の分布が多くなった。栄養状態は、摂取しているが4名中3名体重が増加し、摂取していないが7名中1名増加した。MCTは覚醒状態の改善や栄養状態の改善に効果があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
要介護高齢者が安定して食事を摂取し、摂食嚥下機能を保ち、栄養状態を維持させるには、「覚醒」した状態で、安全に栄養を摂る事が重要である。中鎖脂肪酸による覚醒状態の改善の報告は散見されるが、覚醒状態の改善が要介護高齢者の栄養状態に関連しているかの研究はなされていない。そこで、食品として用いる事の出来る中鎖脂肪酸が覚醒状態の改善だけではなく、食事を安定して摂取し栄養状態の改善つながることが明らかとなると、要介護高齢者の健康増進やQOLの向上に寄与するものと考える。
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