研究課題/領域番号 |
18K17319
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
遠藤 雄一郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (30624473)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 皮膚がん / センチネルリンパ節生検 / 費用効用分析 / 乳房外Paget病 / 予後解析 / 予後因子 / 費用対効果 / 予後 / がん治療 / 手術 |
研究成果の概要 |
本課題では、当院で皮膚がんに対して施行されたセンチネルリンパ節生検(SLNB)の臨床と診療報酬データを用いてデータベースを構築して、SLNBの費用対効果について検証した。本研究の結果から、皮膚がんのひとつである乳房外Paget病においては、SLNBは生命予後を改善するとともに、リンパ節転移の術前確率が約23%以下であれば費用対効果も受容できる水準にあると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚がんはまでながんです。皮膚がんは進行すると、皮膚に治らない傷(がん性皮膚潰瘍といいます)を作り、患者さんとご家族を苦しめます。そのようになる前に、早期に適切な治療を受ける必要があります。センチネルリンパ節生検は、がんが転移するとしたら真っ先に移動してくるリンパ節です。これを放置するとさらなる臓器転移やがん性皮膚潰瘍の原因になります。この研究では、センチネルリンパ節を検査する手術は、少なくとも一部の皮膚がんの予後を改善し、その手術を受けた人はそうでない人よりも生活の質が保たれ、医療費も抑えられると示唆しました。さらなる検討を続けて患者さんのお役に立てるよう努めます。
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