研究課題/領域番号 |
18K17320
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | palliative care / advanced care planning / Intensive Care / decision-making / ICU / ACP / Advancaed care planning / Intensive care / end of life care / decision making / country comparison / End-of-life care / intensive care / interviews / health expertise / advance care planning / decision- making / palliative / clinical care |
研究成果の概要 |
集中治療室(ICU)における終末期ケア介入に関するシステマティックレビューによると、ICUに緩和ケアが統合された場合、家族のコミュニケーションとACPの実施に関してより良いアウトカムが認められた。2. 緩和ケアやICUに関連する英国と日本の臨床医へのインタビューから、両国ともICUにおけるACPを重要視しているが、文化的価値観の違いを反映して、焦点の当て方は異なっていることが明らかになった。患者の自律性(英国)対患者の尊厳(日本)患者中心(英国)対家族中心(日本)の意思決定がその違いの一部であった。英国の臨床家は患者の能力を判断することが基本であると考え、日本の臨床家は家族の希望を優先した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これは、アドバンス・ケア・プランニングに関して英国と日本を比較した初めての研究である。レビューの結果、個々のICUの文化、ACPのトレーニング、緩和ケアチームの関与が、それぞれの病棟におけるACPの取り組みと実践のばらつきに影響しているようである。インタビューでは、両国とも患者の苦痛を和らげたいと考えているが、英国の臨床家は「患者の最善の利益」を優先し、日本の臨床家は家族の満足を優先していることが明らかになった。したがって、異なる国でアドバンス・ケア・プランニングを実施する際には、文化的背景と社会の価値観を理解することが重要である。
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