研究課題/領域番号 |
18K17322
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
多胡 雅毅 佐賀大学, 医学部, 准教授 (20457469)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 転倒転落 / 院内転倒 / 転倒予測 / 医療安全 / 多施設前向き研究 / 観察研究 / 日常生活自立度 / 評価者間信頼性 / 多施設前向き臨床研究 / 転倒・転落 / 寝たきり度 / 認知度 |
研究成果の概要 |
我々の寝たきり度を用いた院内転倒予測モデルは、入院時に簡単な8項目を評価するだけで入院中の転倒予測確率を算出できる。本研究では本予測モデルの精度を2病院で前向きに検証した。その結果、本モデルの院内転倒の予測精度は高かった。 また本研究では、日本の公的なADLの尺度で、寝たきり度と認知度の2つからなる日常生活自立度の有用性についても検証した。寝たきり度と認知度は、他の客観的なADL尺度であるBarthel Index、Katz Indexと、また他の客観的な認知症尺度であるMMSE・ABC認知症スケールと有意に相関した。また寝たきり度と認知度の評価者間信頼性は高く、その有用性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精度が高く評価が簡便な転倒予測モデルは、多忙な医療現場での使用に適している。本予測モデルによって転倒を未然に防止でき、転倒による追加医療費の抑制や医療訴訟への発展を防ぐことができる。 また評価が簡便で、日本の医療・介護分野で広く利用されている日常生活自立度(寝たきり度と認知度)を客観的な尺度として評価したことは非常に有意義である。本研究によって寝たきり度と認知度を、ADLと認知症の客観的尺度として利用することが可能となる。このことは、現場に手つかずで眠っている膨大な日常生活自立度に関するデータを、客観的データとして利用が可能となることを意味しており、学術領域に与える影響は大きいと考えられる。
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