研究課題/領域番号 |
18K17324
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
長山 洋史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (00552697)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リハビリテーション / 費用対効果分析 / リハビリテーション密度 / 退院後医療費 / 再入院率 / レセプトデータ / 費用効果分析 / 回復期リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究は,脳卒中患者に対する回復期リハビリテーション(以下,リハ)における適切なリハ密度(リハ時間/日:1日のリハ時間)を費用効果の視点から検討することであった.第1フェーズとして,レセプトデータを用いて,高密度リハ(1日6単位以上,1単位20分)の退院後医療費や再入院率への影響を回帰不連続デザイン,自然実験にて検討した.その結果,回復期リハ病棟における高密度リハは,低密度リハと比較し,医療費や再入院率の減少には影響しないことが明らかとなった(長山ら.2019,Nagayama et al. 2021).患者特性に応じたリハ密度の検討が重要であることが,今後の課題として明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては,高強度のリハが長期的な再入院や退院後の医療費に影響がないことを明らかにした点である.しかしながら,これまでの先行研究では退院時の日常生活活動の自立度向上に影響を与えているといった報告や,短期的な再入院を減少させるといった報告がある.つまり,高強度のリハによって退院時の機能向上には有用であるが,長期的な医療費の軽減にはつながっていない可能性が示唆された.ただし,本研究では,介護費用について検討していない点,直接的な医療費のみの検討である点などの限界がある.さらに,患者特性に応じて適切なリハ密度は異なるのではないかといった臨床的視点での研究課題が残されている.
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