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失語症・認知症者でも実施可能な語彙・意味的知識構造に焦点を当てた評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K17328
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関県立広島大学

研究代表者

津田 哲也  県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (50613014)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード認知症 / 加齢 / 意味記憶 / 語流暢性課題 / 意味記憶障害 / 失語症 / 高齢者 / 言語 / 語彙・意味的知識 / 評価法 / コミュニケーション障害
研究実績の概要

2023(令和5)年度も前年度に続いてコロナ対策などで入構制限のかかる医療機関などに出向いての臨床データ収集が叶わず、所属大学内で若年群や高齢健常群のデータを追加収集した。これらのデータをもとに正常な加齢が健常者の意味記憶に及ぼす影響について、従来の語流暢性課題の分析法に加えて、語流暢課題のひとつである意味属性産生課題における詳細かつ新たな分析方法を考案し、学外の研究協力者らとの検討や意見交換を重ねて分析法として確立させた。
現在までに得られた成果として①意味属性産生(Feature Listing;FL)課題を用いて、健常な若年者と健常高齢者のFL課題の成績を比較することにより,健常な成人の基準データを得、健常な加齢によるFL課題への影響があるか明らかにした。②FL課題の産生語における始語(始めに産生された語)と終語(最後に産生された語)に着目し,産生属性の分布を比較したところ、若年群と高齢群間の比較では,始語・終語ともに産生属性の分布に有意な偏りが認められたことから、加齢によってFL課題の反応内容に影響が生じることが明らかとなった。
これらの成果は2024年度の関係学会(日本コミュニケーション障害学会学術講演会、日本言語聴覚学会)にて公表する予定で準備を進めている。最終年度は認知症者や意味記憶障害を呈する症例を対象にしての調査を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナ感染症の影響は一時よりも和らいでいるものの、高齢者や既往に脳血管障害を有する対象への調査は、各医療機関の入構や面会制限により困難であった。

今後の研究の推進方策

2024(R6)年度は夏ごろに臨床機関への症例データ収集に出向く予定で調整を進めている。感染対策や感染状況が落ち着いていればようやく臨床データを得て、健常同年齢群との比較検討が行える予定である。
予定通り調査が行われた後は、その成果を関連する国内外の学会や学術誌で報告する。

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Temporal Changes in Semantic Errors in a Word-picture Matching Task in Patients with Acute Aphasia2019

    • 著者名/発表者名
      Tsuda T, Ebara H, Nakamura H, Fujimoto N, Yoshihata H, Harada T
    • 雑誌名

      International Medical Journal

      巻: 26(5) ページ: 363-365

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 非言語性意味記憶検査の健常邦人への適応に関する検討2024

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、島宗愛奈
    • 学会等名
      第50回日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 健常加齢による意味属性産生課題への影響2024

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、上村麻夢
    • 学会等名
      第25回日本言語聴覚学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 健常高齢者における生物・非生物領域間の意味知識構造の相違2021

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、大西隼生、中村 光
    • 学会等名
      第47回 日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 認知症者の意味記憶障害を検出する方法2021

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、原田俊英
    • 学会等名
      第33回日本老年医学会中国地方会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 邦人健常高齢者におけるComprehensive Aphasia TestおよびPyramids and Palm Trees Testの分析2020

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、大西隼生、中村 光
    • 学会等名
      第46回日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 加齢およびアルツハイマー病が意味知識におよぼす影響:feature listing による生物・人工物領域間の比較2019

    • 著者名/発表者名
      津田哲也、中村光、藤本憲正
    • 学会等名
      第45回 日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 高齢者・認知症の方とのコミュニケーションの工夫と効果2019

    • 著者名/発表者名
      津田哲也
    • 学会等名
      三原シティカレッジ
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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