研究課題/領域番号 |
18K17331
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
千葉 宏毅 北里大学, 医学部, 講師 (90713587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | self-perceived burden / end-of-life care / 援助的コミュニケーション / オンライン面接 / 評価 / 患者視点 / ロールプレイ / 混合研究法 / オンライン面談 / パフォーマンス評価 / Self-Perceived Burden / End-of-Life care / 模擬患者 / 質的データ / 混合研究デザイン / 質的研究 / エンドオブライフケア / コミュニケーション / 対人援助 / 教育効果 / Educational effect / End-of-life care / Supportive communication / Self-perceived burden / Simulated Patients |
研究実績の概要 |
患者がいだく「他者に世話になることの負担感(Self-perceived Burden:SPB)」の増減を主評価とし、援助的コミュニケーション研修の効果の検証を目的とした。研究デザインはロールプレイを用いた実験的デザイン、対象者はエンドオブライフケア研修(以下ELC研修)を受講する看護師40名、臨床経験年数10年以上を参加要件とした。患者役として模擬患者(SP)を起用し、家族に介護負担をかけはじめているがん患者を演じてもらい、看護師とオンラインを用いた面接を実施し映像として記録した。ELC研修を受講前の看護師、受講後の看護師のいずれと面接を行うかについてSPには知らせなかった。SPは、本研究用に作成したシナリオを基に、専門のコーディネーター、トレーナーの元で対応や演技のトレーニングを行った1名とした。解析にはSPBスコアを目的変数にした二項ロジスティック回帰分析を行った。またSPがロールプレイ中に感じた看護師のコミュニケーション特徴(反復、沈黙、視線など7項目)とSPB(高・低)の関係性を解析する共起ネットワーク分析を行った。実施したオンライン面接は38(対受講前看護師17、対受講後看護師21)回であった。ELC研修受講前・後の看護師年齢(44.3vs46.7)、臨床経験年数(20.0vs20.5)、直近3か月間の看取り患者数(3vs2)で、統計的な差はなかった。ロジスティック回帰分析の結果、SPBスコアに対し、ELC研修受講前・後、緩和ケアに関する知識高・低、積極的傾聴態度尺度;ALAS高・低のいずれも有意な影響は認められなかったが、受講後看護師との面接でSPBが高くなる傾向が見られた。共起ネットワーク分析の結果、受講後看護師との面接におけるSPB高と関連するのは、看護師が行う反復、沈黙、一方SPB低と関連するのは視線、反復、傾聴姿勢、沈黙であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、新型コロナウイルス蔓延の影響が続き、研究に割く時間が充分に取れなかったのが主な理由である。自分自身や家族の罹患もあり予定の研究活動が遂行できなかった。またさらに、大学における教育業務で非常に負担が大きかった。発熱など自覚症状がある学習者、自覚症状がなくともPCRで陽性が判明した学習者も多かったため、欠席した際の追加対応、実習や演習の再実施などが頻発したことで、教育に割く時間が多くなった。感染対策を施しながら実習を継続する必要があり、その準備等にも多くの時間が割かれた。2022年前半はデータ収集が終了したものの、解析をはじめとした研究活動に充てる時間の捻出が困難であったことから、進捗は遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
SPBの概念整理のために継続して実施しきた遺族インタビューを整理する予定である。実験デザインの解析に活用可能なデータとなるため、追加インタビューを実施しつつ実験デザイン研究の解析と並行して行っていく予定である。実験データについては、収集したデータのうち未追加のデータを含めた解析を進める。さらに解析手法として、スケールを用いた量的なデータ解析だけではなく、質的データ(会話中の映像等)として視線、表情、会話の間といったノンバーバルなコミュニケーションを解析データに加え、多面的なアプローチを実施する予定である。現時点では行動計量ソフトELANを使用する予定である。これらの解析を終え今年度中に論文化を目指す。
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