研究課題/領域番号 |
18K17332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
澤野 充明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (00796104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 冠動脈疾患 / カテーテル治療 / 合併症予測 / 疫学研究 / リスク提示 |
研究成果の概要 |
本疫学研究では,経皮的冠動脈インターベンションの実施前に,個々の患者について予測される合併症のリスクを担当医が認識することにより,予測可能で予防可能な周術期3大合併症(大出血,急性腎障害,透析導入)の発生率が減少するかどうかを検証した。2019年度には、川崎市立市民病院でリスク予測と術前リスク提示を進めた。慶應義塾大学病院では、リスク予測アプリケーションを開発した。2020年、2021年には、電子カルテのデータを臨床研究コーディネーターとともに専用サイトの調査フォームに登録し、両施設のPCI診療の実態を調査した。リスク予測による影響を統計学的検証が今後必要とされる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における同様の研究の先例はないことから本研究をさらに前向きの介入研究とし展開できればさらに因果検証が可能となる。同様の試みがこれまでに米国カンザス大学と数施設で実施されたことがあり、重大出血リスクが高い患者に対しての適切な出血回避行動がとられるように変化したことをSpertusらが報告(BMJ 2015;350:h1302)している。しかし、人種や文化、医療制度、承認されている薬剤・デバイスなどが異なる日本で同様の手法から良好な結果が得られるかはわかっておらず、急性腎障害および透析導入のリスクについても提示することで、幅広い合併症の抑制効果が得られるかを検証する意義が高い。
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