研究課題/領域番号 |
18K17348
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (10733371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 受動喫煙 / 妊婦 / 小児 / 発育 / 遺伝子多型 / 異物代謝酵素 / 肥満遺伝子 / 遺伝環境交互作用 / 一塩基多型 / 疫学 / 公衆衛生学 |
研究成果の概要 |
出生前向きコホートを使って、胎児期の母の受動喫煙曝露と児の7歳までの発育との関連と、発育に及ぼす遺伝環境相互作用の影響を検討した。胎児期の非喫煙者と比較して、受動喫煙者の出生時体格との関連はなかったものの、受動喫煙者の1歳半から7歳までの児の体重は小さかった。児の7歳までの発育に対して、母児の異物代謝酵素(CYP1A1,CYP1A2,GSTM1など)や肥満関連遺伝子(FTO)などの20か所の一塩基多型は、胎児期の母の受動喫煙曝露との交互作用を引き起こさない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出生前向きコホート研究から胎児期の母の受動喫煙曝露評価および生後の受動喫煙曝露評価を行い、児の7歳までの発育アウトカムへの影響、ならびに遺伝環境交互作用も含めて検討した研究は世界でも限られており、わが国ではこれまでほとんど報告されていない。胎児期の母の受動喫煙曝露が就学前までの児の体重に影響が見られ、胎児期の母の受動喫煙曝露であっても児の健康アウトカムに影響する可能性を示した。またわが国の母児の遺伝環境交互作用による健康アウトカムへの影響を本研究で初めて報告した。これらの成果は、規制などの施策への疫学的知見として提供することができる。
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