研究課題/領域番号 |
18K17353
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
徳永 朱乃 鳥取大学, 医学部, 助教 (90632901)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / 増殖能 / 肺胞上皮細胞傷害 / 鼻汁中ウイルス量 / 鼻汁中のウイルス量 / 細胞障害能 / 細胞傷害能 / 重症化予防 / 流行株 |
研究成果の概要 |
2009年の新型インフルエンザ流行後、市中で流行するインフルエンザウイルスの増殖能とウイルス誘発性細胞死への影響については十分に調査されていない。我々は、2009年から2015年に採取された鼻咽頭拭い液からMDCK細胞でウイルスを分離した。ヒトで流行する全てのインフルエンザの型・亜型(A/H1N1, A/H3N2, B)において、MDCK細胞で幅広い増殖能を示した。増殖能はヒト肺胞上皮細胞由来A549細胞の細胞傷害程度、および、鼻汁中のウイルス量と相関していた。増殖能はインフルエンザ予後を予測する重要な因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザの重症化予測因子の開発は、今後の世界的課題である。我々は、流行インフルエンザウイルスの増殖能に大きな違いがあることを見出した。また、増殖能が細胞傷害の程度、鼻汁中のウイルス量に相関しているという結果も得た。増殖能研究の最終目標は、増殖能を簡便な診断学に発展させ、臨床現場で重症化を予測できる医療の実現である。一方で、増殖能の高い株を優先的に制御する、国際的サーベイランスのためのマーカーとしての開発も期待される。
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