研究課題/領域番号 |
18K17359
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
木戸 尊將 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40633152)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 亜鉛 / T細胞 / マクロファージ / 炎症反応 / 脾臓 / 亜鉛欠乏 / Th2細胞 / M2マクロファージ / 溶血性貧血 / 脾腫 / 末梢血 / 好中球 / interleukin (IL)-4 / 免疫 / Tリンパ球 / GATA-binding protein 3 / interleukin-4 / 免疫毒性 |
研究成果の概要 |
亜鉛欠乏症状の炎症反応が生じる機序として、Th2細胞の転写因子GATA-3(Znフィンガータンパク)の発現が低下し、Th2リンパ球数並びにIL-4が低下することで、抗炎症型のM2マクロファージへの分化の誘導が抑制される。その結果、細菌感染や活性酸素による炎症を抑制できず、炎症反応が生じることを見出した。 亜鉛欠乏症状の炎症反応に対して、IL-4投与または亜鉛補充を行うことで、M2マクロファージ数は増加し、炎症反応を抑制もしくは改善させることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
亜鉛欠乏は潜在的国民病として成人のみならず、高齢者に多い。そして、免疫機能が低下している高齢者では肺炎などの感染性疾患による罹患率が高値となっており、亜鉛欠乏が一要因として感染性疾患の炎症反応を悪化させていると推察できる。しかし、亜鉛欠乏と免疫機能への影響はこれまで断片的にしか明らかとさていなかった。 我々の基礎的研究において、亜鉛欠乏は免疫担当細胞に対して機能不全をもたらすことを明らかにし、亜鉛欠乏に伴う免疫機能の低下を介した炎症反応のメカニズムを解明した。
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