研究課題/領域番号 |
18K17361
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
青木 明 名城大学, 薬学部, 助教 (80781963)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / Uncoupling protein 1 / ショウガ / Akt/mTOR / CRISPR/Cas9 / 良姜 / UCP1 / GLUT / mTOR / β3アドレナリン受容体 / 3T3-L1 |
研究成果の概要 |
褐色脂肪細胞(BA)は、脂肪を燃焼し熱産生を行う。そのためBAの活性化は肥満対策に繋がると期待されている。BAはアドレナリン受容体刺激薬により活性化することが知られているものの、副作用が問題となる。本研究では、アドレナリン受容体を介さないショウガ科生薬の活性化経路の探索とその活性成分の同定を目的として検討した。結果、良姜にはアドレナリン受容体を介さずにBAを活性化する成分が存在することが明らかとなった。さらにその活性化経路は、Akt/mTORシグナルを介することが示唆された。また、良姜に含まれるいくつかの活性画分を得ることができた。今後、BAを活性化する化合物の同定を試みる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は様々な生活習慣病を引き起こすことから、先進諸国では肥満対策が急務とされている。BAの活性化は理想的な抗肥満薬となることが期待されているものの、未だに上市に至っていない。アドレナリン受容体を介さないBAの活性化剤が候補化合物となるが、BAの活性化経路のメカニズムが不明な点が多い。本研究により、BAの活性化経路として新たにAkt/mTORシグナルが関与していることが考えられた。また、その候補化合物は良姜の成分の中にあるのではないかと考えられた。今後、より詳細な検討を行うことによって、BAの活性化を介した理想的な抗肥満薬が開発されることが期待される。
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