研究課題/領域番号 |
18K17374
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
児玉 理恵 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (40815586)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 変形性手関節症 / コホート研究 / 発生率 / 疫学 / 要介護 / ROAD / 危険因子 / 有病率 / 機能評価 / 地域住民コホート研究 / 地域住民コホート検査 |
研究成果の概要 |
手の変形性関節症(OA)の発生や増悪に関する疫学指標を明らかにするために、大規模一般住民コホート研究ROADスタディにおいて、6年目の追跡調査を実施した。3年目の追跡調査の両手X線画像読影を含むデータ解析から算出された、重度の手OAの発生率は7.5/1000人年で、年齢のみ有意に関連した。また、手OAの増悪率は8.6/1000人年で、年齢と有意に関連した。ベースライン調査時の重度の手OAの有病は、追跡調査時の手の痛みと有意に関連した。また、自記式の手の機能評価quick DASHの機能障害/症状スコアは、手OAの重症度と有意に関連した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手の変形性関節症(OA)は、OAの中でも最も有病率が高く、手の機能低下や痛みは生活に大きな影響を及ぼすと考えられるが、世界的に見てもその疫学的研究は少ないのが現状であった。本縦断研究により、本邦における手OAの発生率、増悪率、危険因子などの疫学的指標が明らかになり、また手の痛みや機能低下との関連も示された。この事により、手OAの一般住民における自然経過が解明され、今後の手OAの予防、ひいては要介護予防や高齢者の生活の質の向上に貢献することが期待される。
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