研究課題/領域番号 |
18K17377
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岩堀 敏之 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (80750249)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 栄養疫学 / 高血圧 / 塩分摂取 / カリウム摂取 / ナトリウムカリウム比 / 尿Na/K比 / 食塩摂取量 |
研究成果の概要 |
生活習慣病である高血圧や脳卒中の主要因である塩分過剰摂取が日本で長らく解消していない(日本人の平均は10-11g/日と推定)。本研究では、個人の食習慣を測定しやすい新指標であるナトリウムカリウム比を利活用できないか検討する上で、従来からの塩分摂取量の測定方法との関連を検証した。その結果、WHOや学会等が推奨する現行の塩分摂取量5-6g/日という基準を満たすためには少なくともナトリウムカリウム比2以下を目指す必要があることが明確となった。今後、家庭用のナトリウムカリウム比計が普及した際には、本研究で得られた知見が広く使われると考えられ、日本国民の健康な食生活への貢献が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿Na/K比の測定は塩分摂取量の測定よりも簡便で、かつgold standardとなる24時間蓄尿により推定される値に対しても複数回測定することで信頼性が高いことが報告されている。本研究の結果により、塩分摂取量のWHOや学会推奨値に対する尿Na/K比の対応関係が明らかになった。これまで闇雲に食生活の改善に取り組むケースが多かったが、個人の食生活の状況を把握できるセルフモニタリング機器の開発が尿Na/K比では可能である点を踏まえると、循環器疾患の予防のための理想的な食生活に向けた努力を個人個人で実施できる基盤整備に直結する成果であったと考えられる。
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