研究課題/領域番号 |
18K17378
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
国村 彩子 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (30803952)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | PCSK9 / 潜在性動脈硬化 / 血清PCSK9値 / 冠動脈石灰化 / 頭蓋内動脈狭窄 / 認知症 / 脳萎縮 |
研究成果の概要 |
近年、プロ蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)を標的とした薬剤が開発され、大規模臨床試験により、強力なLDL低下作用や心血管イベント抑制効果が報告されている。一方で、PCSK9に関しては、一般地域住民における実態や動脈硬化関連メカニズムについて未だ不明な点が多い。本研究は、一般地域住民を対象に多彩な潜在性動脈硬化指標について調査を行ってきた既存の前向きコホート研究に、新たに血清PCSK9値の測定を追加し、日本人における血清PCSK9値の分布やその関連要因、冠動脈石灰化や脳小血管病変/頭蓋内動脈狭窄、脂肪肝等の潜在性動脈硬化指標との関連について明らかにするものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血清PCSK9値は、弱い相関ではあるものの、年齢と負の相関を示し、LDLコレステロールや中性脂肪、アルコール摂取量と正の相関を示した。 血清PCSK9値は、LDLコレステロールを含む他の動脈硬化危険因子と独立して、60歳未満の群において冠動脈石灰化と有意に関連した。また、全ての年齢層において頭蓋内動脈狭窄と有意な関連を示した。一方で、脳小血管病変とは関連を示さなかった。また、全ての年齢層において、血清PCSK9値は脂肪肝の代替指標であるFLI値と有意な関連を示した。 血清PCSK9値は直接動脈硬化形成に関わる因子である可能性が示唆された。
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